COLUMN

今こそ、ホントの保湿を!

 人間の皮膚の一番外側には、水分が外に逃げないように皮膚の表面を覆っている、皮脂と汗が混ざり合ってできた皮脂膜があります。

何らかの要因で肌のうるおいを保つ仕組みが崩れると、たちまち肌あれなどのトラブルが生じてしまいます。

 保湿は、肌の健康を守るためには欠かせないものであり、例えば、空気の乾燥や加齢などによってうるおいが保てないときは、保湿剤などを補ってバリア機能をサポートすることも大切

 バリア機能が低下する要因はさまざまあるため、外側から保湿するだけでは、うるおいが保てない場合もあります。

顔の保湿力が落ちる原因

紫外線や生活の乱れ
顔の保湿力がなぜ低下するのか?
皮膚のバリア機能が低下する一番の要因は乾燥ですが、ここでは、肌の乾燥を引き起こす5つの要因について解説します。
紫外線
紫外線は、地表に届く太陽光の中で最も短い波長のもので、3種類あるうち「UV-B」が、皮膚や眼に有害だといわれています。

紫外線というと「肌のシミ」を心配するかもしれませんが、日やけは肌の乾燥も招きます。
皮膚には、すこやかさを保つために定期的に生まれ変わる仕組みが備わっていて、これを「ターンオーバー」と呼びますが、日やけによってターンオーバーのサイクルが短くなり、細胞が未熟なまま育ってしまいます。未熟なままだと、細胞の中でうるおいを保つ成分も少なくなり、細胞自体の乾燥へとつながります。

 紫外線は夏だけでなく、4月から9月にかけて強くなり、日やけをしなくても紫外線は1日を通して蓄積されます。また、日やけ止めを塗ったからといって、紫外線の害を長時間防げるということではありません。
保湿剤などによる保湿が大事!
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生活習慣の乱れ

夜ふかしや不規則な生活、過度なダイエット、偏食などによる栄養バランスの乱れ、過度のアルコール、ストレス、喫煙、運動不足など、生活習慣の乱れが、顔の保湿力を低下させる原因になります。

生活習慣が乱れると、ターンオーバーの周期にも影響を与えます。周期は短くても、長くてもよくありません。紫外線のところでも説明したように、周期が短くなると顔の保湿にとって大切な細胞自体が乾燥し、逆に、長くなると、垢や古い角層細胞が表面に積み重なり、やはり乾燥の要因になります。

また、生活習慣の乱れは、ホルモンバランスの乱れも引き起こします。夜更かしや睡眠不足が良くないのは、ホルモンの分泌に影響を与えるからです。
睡眠中に多く分泌される成長ホルモンは、骨や筋肉の成長だけでなく、皮膚の再生や修復にも関わっています。
肌をすこやかに保つためには、質の良い睡眠を取ることもとても大切です。
肌に合わないスキンケア
保湿力の低下は、間違ったお手入れによっても起こります。
例えば、洗顔時のお湯の温度が高すぎると、肌を守ってくれている皮脂膜まで洗い流してしまい、乾燥の原因になります。❌

また、化粧を落とす際に肌をゴシゴシこすったり、クリームも塗らずに顔のマッサージをしたり、1日に何回も洗顔したりなど、肌に刺激を与えて傷つけます。❌

加齢
加齢も保湿力が低下する一因となります。
角層細胞の中の「天然保湿因子」や、皮脂膜の主成分である「皮脂」など、肌のうるおいを保つために大切な成分が年齢とともに減っていきます。

また、女性ホルモンや成長ホルモンなども減少するため、肌はより乾燥しやすくなってしまいます。自分の肌に合っていないスキンケアによって、乾燥がひどくなっている可能性もあります。

☆大切なのこと☆
 
 自分の肌の状態を把握して、不足しがちな成分を補うなど、皮膚のバリア機能を低下させないスキンケアを心掛けることです。

季節・室内環境

 空気の乾燥や湿度も、顔の保湿力に影響を与えます。
 秋・冬は湿度が低く、乾燥した日が続くため、肌がカサカサするなど肌あれに悩む人も多いのではないでしょうか。
冬だけでなく、夏でも、エアコンの効いた湿度の低い部屋にずっといると、肌は乾燥してきます。
肌に良い湿度は50~60%とされており、室内では加湿器などをうまく使って、湿度をコントロールするのもおすすめ

顔の保湿と肌にツヤを出すためのスキンケア方法
顔の保湿力を低下させず、うるおいとツヤのある肌を目指すためには、洗顔や洗顔後のスキンケアにも気を配る必要があります。

☆顔の保湿のために気をつけたいポイント☆

☆落としすぎないやさしい洗顔
洗顔のときに一番心掛けたいことは、皮脂を落としすぎず、やさしく洗うことです。

 皮膚に備わっているバリア機能、角層の一番外側には、水分が外に逃げないように表面を覆っている皮脂膜

 皮脂が多過ぎると肌のテカリや化粧崩れの原因にもなりますが、本来は、顔の保湿力を保ってくれる重要な成分!

 洗顔の際に皮脂を落とし過ぎると、皮膚に備わっている「外からの刺激をブロックし、体内の水分量を正常に保つ」という機能が低下してしまいます。

【洗顔の際の注意ポイント】

・アイメイクをしっかりしている場合は、クレンジング前にポイントメイクリムーバーなどを使って、やさしく拭き取るように落とします
・顔全体のメイクを落とすときは、ゴシゴシこすらずに落とせる肌に負担のないクレンジングを使用
・洗顔の際は、洗顔料をよく泡立てて、指の腹でやさしく全体に行き渡らせ、ぬるま湯で洗い流します
・洗顔後は、タオルで押さえるように拭き取ります。ゴシゴシこすると肌を傷つけるため気をつけましょう

 ☆保湿力を補う化粧水や乳液・美容液をつける洗顔後の肌は、とても乾燥しやすくなっています。

 ゴシゴシこすらずに、やさしく洗ったとしても、皮脂膜など肌のうるおいを守る成分が洗い流され、それによって、角層にある水分を保持する成分も流出しやすくなってしまいます。
洗顔後は、皮膚のバリア機能が一時的に低下するため、速やかに保湿のためのケアを行って、乾燥を防ぐことが大切。

✨✨顔の保湿をするポイント✨✨

 顔の保湿力を維持するために一番大切なのは、肌に本来備わっている外部刺激を跳ね返す力が正常に働くようにすることです。

 基礎化粧品を使って、毎日保湿ケアをすることは肌の健康にとって必要なことですが、ただやみくもに、水分、油分をたっぷり与えればいいというものではありません。

 肌のうるおいを保つために、なぜ顔の保湿が大切なのかをよく理解し、毎日のスキンケアで、皮膚のバリア機能が正常に働くようにサポートしましょう。

 皮膚には、外からの刺激をブロックし、体内の水分量を正常に保つためのバリア機能が備わっていますが、何らかの要因でその仕組みが崩れると、たちまち肌あれなどのトラブルが生じます。

 顔の保湿力が落ちる原因は、紫外線や生活習慣の乱れ、肌に合わないスキンケア、加齢、外気の乾燥などさまざま考えられます。うるおいとツヤのある肌を保つためには、紫外線や乾燥などから肌を守り、規則正しい生活をして体調を整えることも大切です。

 洗顔や洗顔後のスキンケア

洗顔の際は、肌に刺激を与えず、皮脂を余分に落とさないようにやさしくぬるま湯で洗います。洗顔後は、一時的に低下した肌の外部刺激を跳ね返す力をサポートするため、すぐにSHULY 高濃度保湿美容液でしっかりとケアを