COLUMN

ボタニカルとは?オーガニックとは?

ボタニカル。オーガニック。ナチュラル。これって、みなさん、違いわかりますか?

ここに、売り手の戦略が入っているケースが多く見られるみたいです。

なんか本当に良さそうにきこえますよね^^。よく知らないけど。。。。。

と、いうことで、よく知らないことを知らないままにしない!ここが、大事!

さあ、知らないことを知ることは大事なので、行ってみましょう~!
 
一旦聞くと、体に良さそうな言葉だけど、
これらには違いがあり、商品を販売しているメーカー側もちゃんと分かって①販売しているケース、②知らずに誤った言葉で販売しているケース、③分かっているけどあえてセールストークとして使っている悪質なケースもあります。
 
【言葉だけを見る】
・ボタニカル: 「植物の」。化粧品に限っていうと「植物由来成分を配合している」
・オーガニック: 有機栽培(有機農業)で作られた農産物。有機化合物。
・ナチュラル: 自然な。

【化粧品における意味】
 
①ボタニカル

植物由来成分を配合

 植物から抽出したエキスや植物から抽出したオイル、植物そのものを微細に加工した原料を入れたものであり、これらをボタニカル〇〇と呼んでいます。
 
 ☆原料は植物であっても、発酵し抽出した原料や加水分解によって得られた原料を使用した成分などは、一般的にボタニカルとは言わない植物由来もある
 
 特別栽培・有機栽培・オーガニック栽培の原料を使用しないといけない。
ある一定以上の割合量を配合しないといけない。といった決まりはないです。
 
☆☆メーカーによってボタニカル製品の基準はバラバラで、ほんの少しだけしかボタニカル成分を配合していなくてもパッケージ全面に植物模様を施した商品やたっぷりとボタニカル成分を配合していてもシンプルなパッケージの商品といったようにメーカーやブランドによってその捉え方や表現方法が異なります。
 
 日本では、オーガニック認証制度への対応の遅れもあり、正式にオーガニック認証された国内メーカーの商品が少ないため、ボタニカル商品が進化している状況
 
②オーガニック

オーガニック〇〇は、日本語では、有機〇〇と同じ意味となり、
2000年に「日本農林規格等に関する法律(JAS法)」の適用を受け、農産物及び農産物加工食品は、認証を受けた事業者が有機JASマークを付けたものでなければ「有機〇〇」と表示できないようになりました。
※2020年7月16日からは、有機畜産物とその加工食品にも適用されました。
 
有機農産物の基準はこちら ⇒
https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-31.pdf
 
近年まで日本の化粧品に関してもオーガニック・有機といった言葉が、食品分野と同じように誤解を生じるような使い方がされてきましたが、2018年4月に日本化粧品工業連合会がガイドラインを制定したこともあり、

原料については有機JASマークがついたものだけをオーガニック原料使用とし、製品自体のオーガニック訴求については公的な認証機関による認証マークがあるものだけをオーガニックコスメ・オーガニック製品というようになってきました。

※都道府県の薬務課によっても解釈が異なる場合がありますので、詳しくは申請する薬務課にお問い合わせください。


日本では、化粧品(コスメ)に関しての有機・オーガニックの公的な認証制度はないので、
そのため
・ヨーロッパの「ECOCERT(エコサート)」
・フランスの「COSMEBIO(コスメビオ)」
・ドイツの「BDIH(ドイツ化粧品医薬品商工連盟)」
・イギリスの「Soil Association (英国土壌協会)」
・イタリアの「ICEA(イチュア)」の5つの認証機関が合同で策定した「COSMOS基準(Cosmetic Organic Standard)」での認証を得ることが
オーガニック製品であるという証になります。

このオーガニック認証を取得するためには、エコサートの日本支社がありますので、こちらに申請するといいでしょう。
※現在は、オーストラリアの認証機関のACO(Australia Certified Organic)もCOSMOSに参加


COSMOS基準の認証では、オーガニック原料の割合に応じて
・「オーガニック認証」(高い割合)と
・「ナチュラル認証」(最低限の割合)
の2種類を5つの認証機関のマークとともに表記します。(2017年1月より認証スタート)
※COSMOS基準は、2003年のエコサートをベースに作成され、5団体の基準は2017年よりコスモス基準に統一されました。2017年以前の認証は、コスモスのロゴが付与されません。